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2005年 07月 01日
最近、山本周五郎が好きで、電車の中でよく読んでいるのです。特に、落とし話みたいなのが得意なようなので、短編が面白いと思うのですが、昨日ちょっとその気持ちが冷めてしまいました。
短編の一つに、平安時代のことを扱った話があったのですが、その主人公が自己紹介の中で、自分の職場の場所を「添上ノ郡(そえかみのこおり)」と言ってるのです。今の、奈良県添上郡のことですね。 でもこれは、ちょっと調べればわかるのですが、「そえかみのこおり」ではなく「そうのかみごおり」あるいは「そうのかみのこおり」なのです。「添」というところがあって、「添の上郡」「添の下郡」が、当時はあったはずで、「の」が、「添」のあとには入らないのに、「郡」の前には入るというのは、非常にあり得ないのです。 山本周五郎は、時代物といっても、江戸時代中期以降を舞台にしたものを得意としていたので、何の気まぐれか、ふいに書いた平安時代ものは、あまり知識もなく書いたのだろうとは思うのですが、またこの話が、そんなに面白くもないので、どうしてそんなよくわからない時代について書くというリスクを取ってまで、こういう話を書いたのかと思うのです。 でも、他の話は、いっぱい面白いものがあるので、こんなこと気にしなくてもいいのですけどね。 同じような理由で、司馬遼太郎が前に間違った史実に立脚して、もっともらしく史論を書いているのを読んで以来、司馬遼太郎は全く読まなくなったので、自分でも好悪の感情が激しいなぁと思ったりします。
by inu_udon
| 2005-07-01 11:08
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